平安時代、宮中の女官たちが正装として身に着けた華やかな装束、十二単(じゅうにひとえ)。
幾重にも色を重ねた襟元や袖口、裾の配色美は格別です。
この色の重ね方にも様々なパターンがあって、祝の場で用いるもの、季節に合わせたものなどがありました。これらの配色パターンのことを「襲色目(かさねいろめ)」と言います。
古来より日本人は季節の移ろいを繊細な感性でとらえ、歌に詠むなど、五節句やお月見など季節にちなんだ行事を大切にしてきました。また、着物や食器の絵柄に四季折々の花や風景を描いて季節感を表現したりもしますよね。
十二単のかさね色目も例外ではなく、たとえば冬から春にかけては「雪の下(ゆきのした)」や「梅重(うめがさね)」、夏は「杜若(かきつばた)」、秋は「紅紅葉(くれないもみじ)」といった具合に、季節の花や自然の色を取り入れた配色を用いていました(季節を限定しない配色もあります)。
さて、年賀状を送り合うことも、日本の伝統的な習慣です。
時代に合わせてそのスタイルやデザインは変化していくものですが、今回は時代をさかのぼり、国風文化が花開いた平安時代の美的センスが光る「かさね色目」を取り入れた年賀状デザインをご用意しました。
新春の配色、新年を祝うにふさわしい明るい色目のものを選んでいます。
賀詞はかな文字主体で、繊細な筆文字で綴りました。
これらの「いろがさね年賀状」テンプレートはすべて無料でご利用いただけますので、どうぞ平安王朝風の雅な雰囲気をお楽しみください。
デザイン:上本創 賀詞:たけもとみほ
冬から春へ〜季節のかさね色目
ハレの日のかさね色目
年賀状だけでなく、多目的にご利用ください
『年賀状プリント決定版』の年賀状テンプレートは、Webアプリ、Wordテンプレートとも、賀詞や挨拶文を差し替えることができます。また、文字の入らない、背景・イラストのみのPNG画像も提供しています。
年賀状だけでなく、冬の挨拶状、催しの案内状など多目的にご利用ください。
●年賀状以外で利用する ─ Webアプリの場合
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1.編集画面を立ち上げて賀詞を選択
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2.[Delete]キーまたは「削除」ボタンを押して削除
※同様に年号も削除してください
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3.「文章」ボタンでテキスト枠を追加
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4.配置やサイズを調整、体裁を設定してテキスト入力
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5.反映(必要に応じて配置やサイズなど調整)
※Wordテンプレートも賀詞や挨拶文、年号を削除することができます。
※画像データ(PNG)をご利用になる場合は、「PNG(イラスト・文字なし完成版)」をご利用ください。