ワード(Word)で作る年賀状

ワード(Word)を使った年賀状の作成方法をご説明しています。年賀状作成用の特別なソフトがなくてもワードがあれば大丈夫。ワードだけで簡単に年賀状が作れます。

ワード(Word)で年賀状が作成したい ・ワード(Word)を使って一から年賀状を作りたいのだけれど、作り方がわからない。
・年賀状に印刷したいイラストや写真はあるけど、年賀状作成用のソフトを持っていない。
こんな方のために、Word2013を使った年賀状の作成方法をご説明しています。

※ 説明で使用している環境は、Windows10上でのWord2013です。

- 目次 -

  • 前準備1.使いたいイラストや写真を保存しておく
  • 前準備2.全体のレイアウトを考える
  • 1.文書サイズを「はがき」に変更する
  • 2.用紙の向きを設定する
  • 3.余白を設定する
  • 4.テキストボックスを配置する
  • 5.テキストボックスに文字を入力する
  • 6.文字を選択状態にする
  • 7.文字の大きさを変更する
  • 8.文字の書体(フォント)を変更する
  • 9.文字の色を変更する
  • 10.テキストボックスの枠の大きさを変更する
  • 11.テキストボックスを移動させる
  • 12.テキストボックスの枠線の設定を変更する
  • 13.テキストボックスの塗りつぶし設定を変更する
  • 14.イラストや写真などの画像を貼り付ける
  • 15.背面または前面に画像が表示されるようにする
  • 16.画像の大きさを変更する
  • 17.画像を移動させる
  • 18.ファイルを保存する
  • 19.印刷する
  • 前準備1.使いたいイラストや写真を保存しておく

    PCに素材を保存 ワード(Word)で年賀状を作り始める前に、使用したいイラストや写真などの素材をパソコンのわかりやすい場所に保存しておきましょう。

    保存する場所はデスクトップやライブラリのピクチャ、または、マイドキュメントのマイピクチャなどのフォルダがおすすめです。

    ※年賀状プリント決定版では、背景用から干支、縁起物のイラストまで多数の素材をご紹介しています。ぜひご利用ください。

    前準備2.全体のレイアウトを考える

    どのような年賀状を作成するのかをイメージします。
    紙などに手書きで大まかなレイアウトを描いておくと作業がしやすくなります。

    1.文書サイズを「はがき」に変更する

    ワード(Word)を起動し、[ページレイアウト]タブの[ページ設定]グループにある[サイズ]をクリックし、ドロップダウンリストの中から「はがき(100×148mm)」を選択します。
    用紙サイズ変更

    「リボン」と呼ばれる上部の帯の内容は「タブ」で切り替えが可能です。タブは[ファイル]、[ホーム]、[挿入]、[ページレイアウト]…など機能別に用意されています。
    タブを切り替えると、さらに「グループ」で分けられた項目が並んでいて、ここから様々な操作ができます。

    2.用紙の向きを設定する

    用紙の向き [ページレイアウト]タブの[ページ設定]グループにある[印刷の向き]をクリックし、ドロップダウンリストから「縦」か「横」かを選択します。

    3.余白を設定する

    余白 [ページレイアウト]タブの[ページ設定]グループにある[余白]をクリックし、ドロップダウンリストから定義済みの余白を選択するか、[ユーザー設定の余白]を選択します。

    ページ設定 [ユーザー設定の余白]を選択した場合は、[ページ設定]画面の上下左右の欄に数値を入力して、[OK]ボタンをクリックします。

    お使いのプリンターにより設定できる余白の値が異なります。プリンターの説明書をご確認のうえ、設定ください。

    4.テキストボックスを配置する

    テキストボックス [挿入]タブの[テキストグループ]にある[テキストボックス]をクリックします。
    表示されたドロップダウンリストから「横書きテキストボックスの描画」または「縦書きテキストボックスの描画」をクリックします。

    文書枠 マウスを文書の上でドラッグして文字を入力する枠(テキストボックス)のおおよその位置と大きさを決めます。

    枠の大きさや配置は後で自由に変更ができるので、適当に置いてみましょう。
    (テキストボックスの枠の大きさや位置を変更したい場合は、10.テキストボックスの枠の大きさを変更する11.テキストボックスを移動させるを参照してください。)

    5.テキストボックスに文字を入力する

    文字入力 配置されたテキストボックスの中をクリックして、文字を入力します。

    6.文字を選択状態にする

    文字選択 テキストボックスの中の文字をドラッグして、文字を選択状態にします。

    7.文字の大きさを変更する

    文字サイズ変更 [ホーム]タブの[フォントグループ]にある[フォントサイズ]の▼をクリックして、ドロップダウンリストから大きさを選択します。

    その他の値を設定したい場合は、フォントサイズに直接、数値を入力します。

    8.文字の書体(フォント)を変更する

    フォント選択 [ホーム]タブの[フォントグループ]にある[フォント]の▼をクリックして、ドロップダウンリストからお好みの書体を選択します。

    9.文字の色を変更する

    色変更 [ホーム]タブの[フォントグループ]にある[文字色]の▼をクリックして、ドロップダウンリストからお好みの色を選択します。

    書式設定パネル 7.〜9.までの操作は、文字を選択状態にするとそのすぐ横に表示される小さなパネルからも同様に設定が可能です。

    10.テキストボックスの枠の大きさを変更する

    文字枠の大きさを変更 テキストボックスを選択し、枠線上に表示されている○□のマーク(サイズ変更ハンドル)をドラッグして枠の大きさを変更します。

    ○□のマークにマウスのカーソルを合わせると、 カーソルが横矢印斜め矢印に変わり、 さらにクリックすると十字に変わります。
    この十字の状態でドラッグすると枠の大きさが変更できます。

    11.テキストボックスを移動させる

    文字を移動 テキストボックスを選択し、枠線にマウスのカーソルを合わせ、ドラッグして位置を移動させます。

    枠線にマウスのカーソルを合わせるとカールが十字矢印に変わります。この状態でドラッグすると移動ができます。

    テキストボックス配置例 ← 1.〜11.までの作業を繰り返して、テキストボックスを配置した例

    ◆ 行と行の間の間隔を変更したい場合…

    行間が開いてしまった テキストボックスに複数行の文字列を入力した場合、行と行の間が開き過ぎてしまうことがあります。
    そんな時には、[ホーム]タブの[段落グループ]にある[行と段落の間隔]行と段落の間隔をクリックして、ドロップダウンリストから「行間のオプション」を選択します。
    [段落]画面が表示されますので、[行間]と[間隔]の設定を変更し、行と行の間隔を調整してください。 行間の設定

    [行間]を「固定値」にして、[間隔]を文字の設定pt(ポイント)より少し大きい値にするのがおすすめです。
    画面の表示を確認しながら調整してください。

    ◆ 文字揃えを行いたい場合…

    文字揃え テキストボックスの文字を上や下、または右や左に寄せたい場合は、[ホーム]タブの[段落グループ]にある[文字揃え]をクリックして、文字の配置を変更します。
    文字揃え例

    12.テキストボックスの枠線の設定を変更する

    図形の枠線 テキストボックスを選択し、[書式]タブの[図形のスタイルグループ]にある[図形の枠線]をクリックし、ドロップダウンリストから「線なし」、または、線の色を選択します。

    ドロップダウンリストからは、枠線の太さや形状も変更することができます。

    13.テキストボックスの塗りつぶし設定を変更する

    図形の塗りつぶし テキストボックスを選択し、[書式]タブの[図形のスタイルグループ]にある[図形の塗りつぶし]をクリックします。
    表示されたドロップダウンリストから「塗りつぶしなし」、または、塗りつぶしの色をパレットから選択します。

    テキストボックスに背景色が設定されていると、画像の上にテキストボックスがかかった場合、画像が隠れてしまいます。テキストボックスの背景色をなしにしておけば、画像が隠れてしまうことがありません。

    テキストボックス書式設定例 ← 12.〜13.の作業を繰り返して、テキストボックスの書式を変更した例

    ◆ テキストボックスに効果を設定したい場合…

    図形の効果 テキストボックスを選択し、[書式]タブの[図形の効果グループ]の[図形の効果]クリックし、ドロップダウンリストから効果を選択します。

    14.イラストや写真などの画像を貼り付ける

    図の挿入 [挿入]タブの[図グループ]にある[画像]をクリックして、[図の挿入]画面を開きます。

    左側に表示されているフォルダのリストから、画像が保存してあるフォルダを選択します。
    選択フォルダ内の画像が右側に表示されますので、使用したい画像をクリックして、[挿入]ボタンをクリックします。

    オンライン画像 [挿入]タブの[図グループ]にある[オンライン画像]をクリックすれば、インターネット上から画像を探して挿入することもできます。
    「年賀状」「○(干支)年」などのキーワードでクリップアートを検索すると、年賀状用、干支のイラストが表示されるので、使いたい画像をクリックしてください。
    ※ネット上に公開されている画像には使用が許諾されていないものもありますので、「Creative Commonsのみ(著作物の再利用を許可)」にチェックして検索されることをお勧めします。

    15.背面または前面に画像が表示されるようにする

    文字列の折り返し 挿入された画像を選択して、[書式]タブの[配置グループ]にある[文字列の折り返し]をクリックし、ドロップダウンリストから「背面」または「前面」を選択します。

    文字列の折り返しを背面や前面に設定しておくと、画像のレイアウトがしやすくなります。
    背面にすると、画像で文字が隠れてしまうことがないので、おすすめです。

    16.画像の大きさを変更する

    画像の大きさを変更 画像を選択し、画像の周りに表示されている○や□のマーク(サイズ変更ハンドル)をドラッグして枠の大きさを変更します。

    □のマークにマウスのカーソルを合わせると、 カーソルが横矢印斜め矢印に変わり、 さらにクリックすると十字に変わります。
    この十字の状態でドラッグすると枠の大きさが変更できます。

    17.画像を移動させる

    画像を移動 画像を選択し、ドラッグして位置を移動させます。

    画像にマウスのカーソルを合わせるとカールが十字矢印に変わります。この状態でドラッグすると移動ができます。

    画像配置例 ← 14.〜17.の作業を繰り返して、画像を配置した例

    ◆ 画像の重なり順を変更したい場合…

    画像の重なり順を変える 複数の画像を挿入した場合、重なり順を変更したい場合があります。
    そんな時は、挿入した画像を選択し[書式]タブの[配置グループ]にある[前面へ移動]または[背面へ移動]をクリックし、ドロップダウンリストから重なり順を変更してください。

    ◆ 画像に枠などの装飾を行いたい場合…

    図のスタイル ワード(Word)には挿入した画像に枠を付けたりといった装飾が簡単に行える機能があります。
    挿入した画像を選択し、[書式]タブの[図のスタイルグループ]にある様々な図のスタイルを選択してみましょう。
    ▼▼をクリックすると、その他の全てのスタイルを見ることができます。

    写真を挿入した場合、そのままだと少しさみしい印象になりがちですが、この機能を使うと見栄えがぐんと良くなります。

    画像に行った装飾を取り消したい場合は、画面の左上に表示されている元に戻す(元に戻す)をクリックするか、[書式]タブの[調整グループ]にある[図のリセット]図のリセットをクリックします。
    (※ただし、[書式]タブの[調整グループ]にある[図のリセット]をクリックした場合、選択している画像に行った全ての装飾や設定が取り消されて、挿入した時の状態に戻ります。)

    ◆ 画像の縦横の向きを変えたい場合…

    回転 挿入した画像を選択し、[書式]タブの[配置グループ]にある[回転]をクリックします。
    表示されたドロップダウンリストから「右へ90度回転」または「左へ90度回転」をクリックします。

    もし、回転する向きを間違えてしまったら、画面の左上に表示されている元に戻す(元に戻す)をクリックして、画像の向きを元に戻しましょう。
    (※[書式]タブの[調整グループ]にある[図のリセット]でも元に戻すことができますが、その場合、選択している画像に行った全ての装飾や設定が取り消されて、挿入した時の状態に戻ります。)

    ◆ 画像を好きな角度に回転させたい場合…

    好きな角度に回転 画像を選択した時に、画像の上部に表示されている左図の回転ハンドル○の部分をドラッグしてお好みの角度にすることができます。

    回転前の元の状態に画像を戻したい場合には、画面の左上に表示されている元に戻す(元に戻す)をクリックします。
    (※[書式]タブの[調整グループ]にある[図のリセット]でも元に戻すことができますが、その場合、選択している画像に行った全ての装飾や設定が取り消されて、挿入した時の状態に戻ります。)

    ◆ 画像の必要な部分だけを切り抜きたい場合…

    挿入した画像を選択し、[書式]タブの[サイズグループ]にある[トリミング]をクリックします。
    画像にトリミング用のマーク(トリミング用マーク1トリミング用マーク2)が表示されますので、ドラッグして必要な部分を残します。
    トリミング

    もし、トリミング前の元の状態に画像を戻したい場合には、画面の左上に表示されている元に戻す(元に戻す)をクリックして、画像の向きを元に戻しましょう。
    (※[書式]タブの[調整グループ]にある[図のリセット]でも元に戻すことができますが、その場合、選択している画像に行った全ての装飾や設定が取り消されて、挿入した時の状態に戻ります。)

    18.ファイルを保存する

    [ファイル]タブをクリックして表示されたメニューから[名前を付けて保存]をクリックします。
    表示された[名前を付けて保存]画面の左側のフォルダのリストから、保存をするフォルダを選択し、[ファイル名]に任意のファイル名を入力して、[保存]ボタンをクリックします。
    名前を付けて保存

    一度名前を付けて保存した後は、内容を変更するたびに[上書き保存]上書き保存からこまめに上書きを行っておくと安心です。

    19.印刷する

    [ファイル]タブをクリックして表示されたメニューから[印刷]をクリックします。
    画面右側に印刷プレビューが表示されるので、文字が切れてしまっていたり、おかしな部分がないかどうかを確認します。
    部数やプリンタの設定(プリンターのプロパティ)を確認し、[印刷]ボタンをクリックします。 印刷

    文字や画像が切れている場合は、余白の設定を確認して、再度、文字や画像を配置し直してみましょう。

    ◆ もっと簡単に年賀状を作りたい場合・・・

    はがき文面印刷ウィザード ワード(Word)に付属しているはがき印刷ウィザードがご利用いただけます。
    はがき印刷ウィザードを使用すると、画面に表示される指示に従って操作をするだけで、簡単に年賀状を作成することができます。
    (※ただし、イラストや文面は限られたものからの選択になります。)

    [差し込み文書]タブの[作成]グループにある[はがき印刷]をクリックし、「文面の作成」を選択してください。
    [はがき文面作成]ウィザードが表示されますので、画面の指示に従い年賀状を作成していきます。


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