2025年は巳年!どんな年になる?巳年生まれの人の特徴は?蛇にまつわる諺や神社も紹介

蛇年はどんな年?

2025年は巳年です。
巳(蛇)は十二支の中で辰(龍)の後、午(馬)の前に位置する6番目の干支です。
蛇、というと苦手な人が多いかもしれませんが、日本や中国のみならず、インド、古くはマヤ・アステカなどメソアメリカ文明でも神聖なものとして扱われてきました。
また、最近はあまり手がかからないことや品種の豊富さが人気となり、ペットとして蛇を飼育する人も増えています。

2025年を迎えるにあたり、「巳」という文字が持つ意味や蛇と金運について、巳年生まれの人の特徴、そして蛇にまつわる神社や諺(ことわざ)を紹介します。

「巳」という漢字の由来と意味

「巳」の文字は「蛇」を表す象形文字がルーツです。
胎児の形を表すという説もあり、それによれば「起こる」「始まる」「定まる」「将来や未来がある」「子孫繁栄」などの意味を持ちます。
十二支を表す漢字は、古くは時刻や方角、季節を示す際にも用いられてきました。
季節は旧暦4月、春の終わりから初夏にかけての時季です。
「巳」の時刻は午前9時から午前11時の間、方角は南南東を指します。
1日でいえば、日が昇りゆく時間、季節でいえば、春に芽吹いたものが成長し、夏に向けて活動が盛んになる時季を表します。

蛇と金運の関係は?

蛇は金運上昇にご利益がある、蛇の抜け殻を財布に入れるとよい、財布を新しくするなら巳の日がよい…などという話を耳にしたことはないでしょうか。
蛇がなぜ金運と関連づけられているかというと、ひとつは、蛇が脱皮をすることから「再生と繁栄」を象徴し、それが金運や富と結びついたためです。

もうひとつは、七福神のひとり、弁財天とのつながりです。
「弁天様」として親しまれる弁財天は、琵琶を持つその姿が表すように、芸能の神様として有名です。と同時に、財運にもご利益があるとされています。
白蛇は弁財天の使い、または化身とされ、縁が深いことも、蛇と金運・財運が結びついた理由です。
巳の日にお金にまつわるお願い事をすると金運がアップすると言われていますが、これは蛇が使いとなって弁財天に届けてくれるからとされています。

巳年生まれの人の特徴

巳年生まれの人は思慮深い性格の人が多いとされます。
自分の本心を出すことが少ないため、他の人からは何を考えているのかわからないと思われがちですが、心の奥底では様々なことを深く考えています。
それに加えて行動的な一面も持ち合わせているため、リーダーシップを発揮します。
その反面、物事を現実的にとらえるあまり、理屈っぽい・冷たい人間などと思われてしまうこともあります。
しかし、頭がよく、状況的判断に優れているため、指導的な立場についている人も多く存在します。

巳年生まれの有名人には岡田将生、香取慎吾、松たか子、仲里依紗、宮崎駿(敬称略)などがいます。
いずれも、独自の思慮深さによってしっかりとした戦略を立て、長年芸能界で高い人気を獲得することに成功しています。

巳年と相性の良い干支・悪い干支

巳年生まれの人と相性が良い干支は丑(うし)年、申(さる)年、酉(とり)年です。

丑年の人は粘り強く努力をし、現実的な一面が巳年と共通しており、わかり合える関係です。
申年の人は新しいものが大好きですが、一つのものを長く大事にしたい巳年とは補い合える関係になれます。
酉年の人は瞬発力はありますが継続が苦手で、巳年の人は腰は重くても一度手をつけたら粘り強く努力ができるタイプのため、良いパートナーとなると言えます。

一方で、巳年生まれの人と相性が悪い干支は寅(とら)年、亥(い/いのしし)年、午(うま)年です。

寅年の人はアグレッシブな行動力があるのに対し、巳年の人は静かに行動することが多いので対立してしまいがちです。
亥年の人は巳年の人とは正反対といえる性格で、冷静な巳年と違って猪突猛進タイプであることからなかなか気が合わないことがあります。
午年の人は派手で人づきあいが大好きで、クールな巳年とはすれ違いが生じてしまいがちです。

ただし、いずれもお互いの性質の違いを理解し歩み寄ろうとすることで良い相性となる可能性も高いでしょう。

蛇にまつわる諺(ことわざ)

ここで、蛇が登場する諺についても紹介しておきましょう。

蛇の道は蛇(じゃのみちはへび)

「蛇の道は蛇が知る」とも言います。
同類のことは同類がよくわかる、同じような仕事や生き方をしてきた者のすることは見当がつく、という意味です。
「その道のことはその道の専門家がよく知っている」ということですね。
類義語に「餅は餅屋」「馬は馬方」があります。

蛇の目ほども食うたが得

蛇の目ほどのわずかな利益でも、得た方が良いというたとえです。

蛇は一寸にして人を呑む

蛇はわずか一寸ほどの大きさであっても、人を呑み込むような気迫があります。
優れた人は小さいときから常人とは違っていることのたとえです。

大蛇を見るとも女を見るな

女の人は人を惑わすため修行の妨げとなるので大蛇より恐ろしい、という戒めです。
「毒蛇を見るとも女人をも見るべからず」とも言います。

藪をつついて蛇を出す

しなくても良い余計なことをしたために、かえって災いを受けることのたとえです。
「藪蛇(やぶへび)」とも言います。

蛇にまつわる神社

大神神社(三輪明神)

大神神社(三輪明神) 奈良県桜井市にある神社で、三輪山をご神体とし、神話にも語られるほど古い歴史を持つ神社です。 大神神社では蛇のことを「巳(み)さん」と親しみを込めて呼んでおり、蛇は福徳をもたらす霊威として崇められています。
境内のご神木「巳の神杉」(みのかみすぎ)には、三輪の大物主大神(おおものぬしのおおかみ)の化身の白蛇が棲んでいると言われています。
樹齢500年と言われるこのご神木には、蛇の好物である卵が参拝者によってお供えされています。

なお、古事記や日本書紀大物主大神が登場しますが、その中には大神の真の姿は蛇だった、というエピソードもおさめられています。
大神神社 公式サイト

蛇窪神社

東京都品川区にある、白蛇を祀った神社です。
蛇窪神社は山口県岩国市「天然記念物岩国の白蛇」、群馬県沼田市「老神温泉大蛇まつり」と共に「白蛇日本三大聖地」のひとつとされています。
撫で白蛇 境内には「撫で白蛇」が設置されており、撫でると脱皮する蛇のように、再生・気力の復活と開運を願うことができます。

夢巳橋 白蛇辯財天社前には夢巳橋という橋が架けられ、そこに蛇が2匹飾られています。
ご神徳は、良縁を授ける、財運隆昌、病気平癒、心身清浄です。

蛇窪神社では白蛇(国産のアオダイショウのアルビノ個体)が2匹飼育されており、巳の日などに一般向けに展示されています(※冬季・猛暑日を除く)。
蛇窪神社 公式サイト

岩国白蛇神社

山口県岩国市にある、白蛇の保護と信仰に基づいて平成24年12月16日に創建された神社です。
山口県の岩国市では白蛇(アルビノのアオダイショウ)が特別天然記念物に指定されています。 岩國白蛇神社拝殿 社殿のいたる所に蛇や蛇の目があしらわれています。
岩國白蛇神 金運・開運・商売繁盛・交通安全の御利益があるとされ、多くの参詣者が訪れています。
白蛇飼育施設 また、こちらの神社には岩国市の特別展根記念物である白蛇を見ることのできる施設が隣接しています。
通常、蛇は冬場は冬眠してしまいますが、こちらの施設では冬場でも動く蛇を見ることができます。
岩国白蛇神社 公式サイト

このほか、弁財天を祀る神社は蛇とも縁があります。
もし、近くに蛇や弁財天を祀る神社があれば、新しい年の幸運を願い、巳の年、巳の日にお参りしてみてはいかがでしょうか。

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参考

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