2023年・卯年はどんな年?特徴や性格、うさぎにまつわる諺や神社など

2023年・卯年はどんな年?特徴や性格、うさぎにまつわる諺や神社など

2023年(令和5年)は卯年。十二支の動物の中で最も人気があると言われます。うさぎは小さくてモフモフでかわいくて、嫌いだという人にはほとんど出会ったことがありません。最近はペットとして飼う人も増えてきましたよね!
2023年を迎えるにあたって、十二支十干(じゅうにしじっかん)による「癸卯」の解説と、卯年生まれの人の性格や特徴、うさぎにまつわることわざ、そして卯年に訪れたい神社について紹介します。

2023年(令和5年)は卯年

2023年「癸卯」はどんな年になる?

2023年は、十二支でいえば卯年で、十二支十干(じゅうにしじっかん)でいえば「癸卯(みずのとう)」です。
陰陽五行思想によれば、干支の4番目である「卯」は「木の陰」で季節は春。木は天に向かって伸びる樹木のごとく「成長」を表し、陰は、優しく穏やかな性質を表します。
「癸(みずのと、き)」は十干の最後、10番目で「水の陰」となります。水は、流れる場所によって形を変えるように、柔軟で大らか、また、陰ですので雨水など静かに潤いを与える水を表します。
癸の「水」は卯の「木」を育てる、相生の関係です。
ここ数年、コロナ禍で人々の活動は停滞しました。大変な思いをした人もたくさんいらっしゃると思います。ですがその中からイノベーションが生まれ、成長しようとしています。また、コロナは未だ収まっていないとはいえ、人も経済も動き出しました。
来たる2023年は、水を得て木が育つように、新たに始めたことが成長する年になるといいですね。

※陰陽五行思想・・・宇宙に存在するあらゆるものは「陰」(性質は受動的、消極的)と「陽」(能動的、積極的)に分類されるとする陰陽説と、万物は木、火、土、金、水の5つの元素から成るという五行説が組み合わさった思想。これらが十干にあてはめられている。

卯年の人の性格や特徴は?

卯年の生まれの人は、温和で愛嬌があり、柔軟性もありますので「好かれやすい」という特徴があります。そのため、交友関係が広く友達は多いでしょう。
加えて、頭がよく器用なので、何でもすぐにこなしてしまいます。繊細で芸術的なセンスにも優れ、多趣味な人が多いです。
一方で、人から嫌われることを恐れ、なかなか「ノー」と言えない性格かもしれません。また、器用で何でもできてしまうがゆえに飽きっぽく、「広く浅く」になりがちです。フットワークも軽いので、柔軟に対応できるという強みがある反面、すぐに諦めてしまうという弱みもあります。
ですが、腰を据えて一つのことに取り組めば、大きな成功を収めることができるでしょう。
卯年の有名人には、杉山愛や谷亮子のように世界で活躍したアスリートもいますし、マイケル・ジョーダン、タイガー・ウッズのように世界中にその名をはせたアスリートもいます。また、日本の芸能人では、米倉涼子、長澤まさみ、橋本環奈、永野芽衣、そして松本人志、笑福亭鶴瓶、唐沢寿明など「有名人」と言われる人の中でも 特に評価が高く、また、長く活躍する人が名を連ねています。

うさぎにまつわることわざ

うさぎにまつわることわざを5つご紹介します。前向きな「兎の登り坂」は、年賀状に使ってもいいですね。「二兎を追うものは一兎をも得ず」「兎の昼寝」は教訓に。

兎の登り坂

うさぎは坂を登るのが得意なことから、得意分野で実力を発揮すること。
または、好条件に恵まれて物事がうまく進むこと。

二兎を追う者は一兎をも得ず

2羽のうさぎを同時に追いかけても、両方取り逃がしてしまう。つまり、2つのことを同時に成し遂げようとしても、結局どちらも成功しない、ということ。

兎の昼寝

ご存知『ウサギとカメ』の物語のごとく、油断をして思わぬ失敗をすること。
また、うさぎは夜行性で昼間は寝ていることが多いことから、昼寝ばかりしている人のことをいうこともある。

兎の逆立ち

うさぎが逆立ちをすると長い耳が地面に当たって痛いだろう、ということから、弱点を突かれて辛い、耳が痛い、の意。

兎に祭文

「馬の耳に念仏」「牛に経文」と同義で、うさぎに祭文(祭事の際に神仏に唱える祝詞や祈願)を説いても無駄、つまり、いくら言い聞かせても効き目がないこと。

うさぎのことわざ年賀状

卯年に訪れたい神社

全国にはうさぎと縁が深い神社がいくつかあります。中でも、出雲大社、大神神社(三輪明神)は古事記、日本書紀に編まれた神話に登場するほど歴史が古く格式が高い神社ですから、ご存知の方も多いでしょう。
ここでは、各地に存在する「うさぎと縁のある神社」の中から4社をご紹介します。

出雲大社

島根県出雲市にある出雲大社のご祭神は大国主命(オオクニヌシノミコト)。「因幡の白兎」の神話に登場する有名な神様で、出雲へ行くと、そこかしこでこの物語のワンシーン…ワニザメに皮をむかれ泣いている白兎にやさしく声をかける大国主命の絵を見かけます。出雲市駅、土産物売り場、そして出雲大社の境内にも「御慈愛の御神像」と呼ばれる銅像があります。
出雲大社の大きな鳥居をくぐると、参道の脇や神殿の周囲など、いたるところにうさぎの石像が置かれています。昔は手水舎のそばにある御慈愛の御神像だけだったと思うのですが、年々増えているようです。
境内を歩いてうさぎの像を探すのも楽しいですし、土産物にもうさぎをモチーフにしたものがたくさんありますから、卯年に訪れるにはぴったりの神社です。
もちろん、「卯年だから」というだけでなく、ここはいつでも訪れる価値のある場所です。大国主命や出雲の地は「因幡の白兎」だけでなく「国造り」また「国譲り」の神話にも登場します。それほどに古い歴史を持ち、大社に隣接する島根県立古代出雲歴史博物館では、たくさんの剣や銅鐸、銅鏡などの出土品を見ることができます。また、旧暦10月11日から17日までの間に「神在祭」がおこなわれ、日本中から八百万の神様が集まって縁結びの会議をすることでも有名です。そのため、和風月名で10月は「神無月」といいますが、出雲では「神在月」というそうですよ。
「出雲大社」公式サイト

御慈愛の御神像
御慈愛の御神像
参道沿いのうさぎの石像
参道沿いのうさぎの石像

「因幡の白兎」年賀状

大神神社(三輪明神)

奈良県にある三輪山をご神体とする大神神社(おおみわじんじゃ)も古い歴史を持つ神社です。ご祭神は大物主神(オオモノヌシノカミ)で、大国主命の国造りの神話にも登場します。古事記では大国主命の国造りを助けた神であり、日本書紀では大国主命と同一視されています。
さて、大神神社といえば、大物主神の化身ともされる白蛇が有名ですが、うさぎともご縁が深いことをご存知でしょうか。参集殿の入口には「なで兎」がいて(2022年5月訪問時にはコロナ対策のため見ることはできませんでした)、なで兎のお守りなども授与されています。
大神神社のホームページに掲載されている「三輪山の神語り」によれば、神社の「大神祭」が崇神天皇8年(紀元前90年・辛卯)卯の日に始まり、以来、卯の日にこの神事がおこなわれてきたことに由来するようです。また、大物主神と、うさぎとの縁が深い大国主命が同一神とされることも関係しているのかもしれません。
神社のご神体である三輪山は、古事記や日本書紀などの神話に登場するだけでなく、万葉集など和歌にも詠まれ、古くから人々にとって神聖かつ重要な場所であったことがうかがえます。また、拝殿は山の辺の道沿いにありますが、周辺には邪馬台国の候補地とされる纏向(まきむく)遺跡があり、たくさんの古墳群などを見ることができます。古代に思いをはせながら、緑豊かな古道をのんびり歩くのもおすすめです。
「三輪明神 大神神社(おおみわじんじゃ)」公式サイト

祈祷殿とうさぎの看板
祈祷殿とうさぎの看板
なで兎
なで兎

岡崎神社

「うさぎの神社」として有名なのは、京都市左京区にある岡崎神社かもしれません。
平安神宮にほど近い場所にある岡崎神社は、足を踏み入れた瞬間からうさぎの存在感に圧倒されます。お社の前には狛犬ならぬ狛うさぎが鎮座しています(狛犬もいますけど)。提灯にもうさぎ、手水舎にもうさぎ。飲料品の自動販売機にまでうさぎがいます。そして社務所に行くと、うさぎがいっぱい!お守りや置物、おみくじなどかわいい授与品がたくさんあります。もちろん御朱印にもうさぎがいて、シンプルなものからカラーのものまであり、好きなデザインが選べます。
2022年12月25日に再訪したときには、ちょうどお正月の飾りつけをしていました。授与所には干支置物もいくつか並んでいましたが、せっかくならうさぎに縁の深い神社で入手するのもいいですね。
比較的小さな神社ではありますが創建は古く、平安遷都の頃に社が建立されたようです。
うさぎ好きにはたまらない神社ですが、そうでない方も、卯年にはぜひ、京都観光を兼ねて訪れてみてはいかがでしょうか。
「岡崎神社」公式サイト

狛うさぎ
狛うさぎ
うさぎみくじ
うさぎみくじ
大きなうさぎ絵馬
大きなうさぎ絵馬
岡崎神社本殿と招きうさぎ
岡崎神社本殿と招きうさぎ

三尾神社

滋賀県大津市、三井寺(園城寺)に接する三尾神社。ここもうさぎ神社です。
門前の灯篭にうさぎ、提灯にうさぎ、そして「卯の日まいり」ののぼり。うさぎと縁が深い神社であることがすぐにわかります。
境内に入ると、手水舎にもうさぎ。このうさぎ、波の上を跳ねるような姿をしていて、躍動感があります。拝殿の前にもうさぎの石像が並んでいます。屋根の上、瓦などあちこちにいますから、探してみてくださいね。
なぜうさぎに縁があるのかというと、ウィキペディアによれば、ご祭神となる伊弉諾尊(イザナギノミコト)が三井寺の背後にそびえる長等山に降臨されたときに腰に付けた赤・白・黒の3色の帯が赤尾神、白尾神、黒尾神となり、本心の赤尾神が卯の年、卯の月、卯の日、卯の刻、卯の方より長等山の琴尾谷に出現したことによる、とされています。創建は859年と古く、歴史のある神社です。
三井寺と合わせて参拝したいですね。

めおと卯
めおと卯
親子うさぎ
親子うさぎ

参考サイト・書籍

関連記事・コンテンツ


   年賀状プリント決定版TOPへ戻る  


[PR]

コラム・特集

黄色いポストから送るしあわせ年賀状

黄色いポストから送るしあわせ年賀状

新年を寿ぐ年賀状。黄色いポストから投函したら、幸せも一緒に届きそうな気がしませんか?

2024年『辰年』はどんな年になる?辰年の性格やおすすめの開運神社

2024年・辰年はどんな年?

辰年の由来や、辰年生まれの人の性格や特徴、辰年にまつわるトリビア、辰年に訪れたい神社について紹介します

死亡通知はがきとは?書き方やテンプレート、出すタイミング

死亡通知はがきとは?書き方やテンプレート、出すタイミング

死亡通知はがきの概要や送り方、マナーについて紹介します。


上へTOP