寅年到来！幸運を呼ぶホワイトタイガーを観に行こう＆年賀状を送ろう

2022年（令和4年）の干支は寅ですね。 虎はかっこよく凛々しいイメージから、世界中で愛されている動物の一種です。 今回は虎の中でも人気が高い「ホワイトタイガー」（白虎）について解説します。

アジアで神聖視されるホワイトタイガー

ホワイトタイガーはその美しい見た目から縁起の良い生き物として扱われることが多いです。 インドではホワイトタイガーは神の使いとされており、「その姿を見た者に幸福をもたらす」と言い伝えられています。 中国では、「四神（ししん）」と呼ばれる神獣、青龍・白虎・朱雀・玄武が東西南北の方角を守護し、西の方角を守るのが「白虎（びゃっこ）」とされています。 また、日本人は「白×黒」という色の組み合わせを好む人が多い傾向にあり、白い体に黒い模様のホワイトタイガーは日本でも人気があります。 虎を縁起の良い生き物として扱う国は多いですが、その中でもホワイトタイガーはその希少性と美しさから、神聖なものとして特別視されているのです。

一方で、ホワイトタイガーは白い体が目立ってしまうことで上手く狩りができずに淘汰されたり、人間の手によって乱獲されたりして野生ではその数を減らしています。

ホワイトタイガーの体はなぜ白い？

そんな世界中の人々から愛されるホワイトタイガーとはどんな生き物なのでしょうか。

ホワイトタイガーとは、ベンガルトラの「白変種」（または「リューシスティック」とも）です。 「ホワイトタイガー」という品種の虎が存在するわけではなく、ベンガルトラが白く変異した個体のことをホワイトタイガーと呼びます。 白変種とは白色の遺伝子が強く発現し、体が白化した個体のことをいいます。 白変種は虎以外にも様々な生物に存在します。

一時期日本で大ブームになったピンク色のウーパールーパー（メキシコサラマンダー）も白変種です。 本来のメキシコサラマンダーの体は茶色〜黒のような色です。

街中などでたまに見かける、白い鳩も白変種です。 鳩がたくさん集まる場所に行くとだいたい1匹くらいは白い鳩が紛れています。

体が白くなる変異としてはアルビノが有名ですが、アルビノと白変種は全くの別物です。 アルビノはメラニン色素の生成が行えないのに対し、白変種はメラニン色素の生成は正常に行うことができます。 そのため、アルビノ個体の目はメラニン色素が抜けて毛細血管が見えるため赤くなることが多いですが、白変種の目は赤くならず、黒であることが多いです。 写真のウーパールーパー（メキシコサラマンダー）はアルビノ個体ですが、メラニン色素が生成できないため目の色が黒ではなく赤になっています（ホワイトタイガーの白変種は青色の目をしています）。

体が白く眼が赤い白ウサギもアルビノ個体です。

さて、白変種が存在する理由には諸説ありますが、一説では氷河期を乗り越えるのに有利だったためと言われています。 かつて地球が氷河期だった時代、白い体は保護色となり、捕食されるのを免れたり目立たずに狩りを行うことができました。 現在は氷河期ではありませんが、その時の遺伝子が脈々と現在まで受け継がれ、時々発現する個体が出てくるものと考えられています。

白変種は見た目が美しいことが多いため、一般的に飼育される生物は通常色の個体よりも白変種の個体の方が高値で取引されるケースがほとんどです。 特にフェレットの白変種「ホワイトファーブラックアイ」や孔雀の白変種は人気が高いです。

ホワイトタイガーが見られる日本の動物園

日本に野生の虎、もちろんホワイトタイガーも存在しませんが、全国各地の動物園でホワイトタイガーが飼育されており、一般に公開されている場所も多くあります。

ホワイトタイガーがいる動物園一覧

• 宇都宮動物園（栃木県）
• 群馬サファリパーク（群馬県）
• いしかわ動物園（石川県）
• 伊豆アニマルキングダム（静岡県）
• サファリリゾート　姫路セントラルパーク（兵庫県）　※ホワイトライオンも飼育
• アドベンチャーワールド（和歌山県）
• 秋吉台自然動物公園サファリランド（山口県）　※ホワイトライオンも飼育
• しろとり動物園（香川県）
• 大牟田市動物園（福岡県）
• 鹿児島市 平川動物公園（鹿児島県）

※虎の体調等により、展示が行われていない場合もあります。
※展示は予告なく終了する可能性があります。

秋吉台サファリランドのように、ホワイトタイガーだけでなくライオンの白変種である「ホワイトライオン」も展示されている動物園もあります。 1つの動物園に行くだけでホワイトタイガーとホワイトライオンを両方観ることができるのはちょっとお得感がありますね。

2022年は寅年ですから、ホワイトタイガーを観に行ってはいかがでしょう。本当に幸運が訪れるかもしれません！

ホワイトタイガーの年賀状を送ろう

ホワイトタイガーは、主にアジア地域で、神聖なもの、幸運をもたらすものとして扱われてきたことは前述の通りですが、 白い色は「清潔」「無垢」「神聖」「純粋」などを連想させ、白い色を嫌う人が少ないことから年賀状にもピッタリの色です。 『年賀状プリント決定版』ではホワイトタイガーをモチーフにした年賀状デザインを提供しています。

2022年は、おしゃれで美しくて縁起の良い、ホワイトタイガーの年賀状を送りませんか？

ホワイトタイガーが描かれた年賀状デザイン